高知県伝統的特産品指定 土佐古代塗

明治の初期より伝わる、他県に類を見ない高知独自の漆器である古代塗は、ザラ地と呼ばれる鮫肌様の地肌に、錆地で盛り上げた文様が特徴です。

漆器につきものの指紋や傷がつきやすいという事も無く、堅牢であり、また優雅さの中にも気品漂う工芸品として長く愛好されています。
土佐古代塗は完成までに、実に30近い工程を経る。

木地にへらや刷毛で漆を塗り、 乾燥むろで一晩固めたあとザラ地模様をつける。

次に漆を塗った上から朱の顔料を蒔き再び乾燥。さらに全体に黒の漆をかけまた乾燥、その後錆字を研ぎ出し磨く。

といった工程が繰り返される。

 

こんにち漆器業界に於いて、量産が可能な合成樹脂等による製品の普及、作業の分業化が図られる中、いたずらに効率を追いかけず、すべての工程を自らが行い,昔ながらの手間と根気の要る手法をかたくなに守っている。

 

 現在高知でも,この土佐古代塗を作れるものは私1人になってしまいました。

他の塗り物に見られる華やかさは無い代わりに、使い込むほどにしっとりとした朱と黒の深みのある味わい。更に漆器中最強と自負する堅牢さを、是非お手元に於いてお確かめください。

2017年度卓越技能表彰(現代の名工)謹製 

2022年春の黄綬褒章受章

高知県伝統的特産品指定のこだわり本格漆製造直売の店

注意事項

1本1本手作りで仕上げているので、それぞれに微妙な違いがあります。
画像はイメージです。色合いなどは画像とは多少違いがあることをご了承下さい。
これは天然木製品ですので、食器洗い機、食器乾燥機、電子レンジなどでのご使用はしないでください。